どうでもいい毎日
ひとつの恋が終わったのに、少しも悲しくない。
そのことが、悲しくて仕方ない。
「本当に恋だったのか」
そもそも…もうその時点で、自信ない。
私は読書と映画が不得意だ。
好きだけど。でも、得意じゃない。
(子どもの頃から、「じっとしていること」と「字を読む(字幕含む)こと」が苦手なの)
数少ない、読んだ本の中で
大好きな作品の、印象深いフレーズがある。
「百人が反対してもやめられない恋よりも、
どうでもいい毎日をくり返していくこと、
他人であるだれかとちいさな諍いをくり返しながら続けていくことのほうが、
よほど大きな、よほど強い何かなのではないか。」
この2~3年、この1文を、何度も何度も思い出す。
ふと思い出しては、苦しくなる。
どうでもいい毎日を、ちいさな諍いを繰り返していける関係が
どれだけ幸せで、尊くて
それを築くのが、どれほど難しいことなのか。
年を追うごとに、実感する。
“恋のようなもの”が終わった、2016年末
それはもう、深く重く強く、実感している。