Tokyoは今夜。

東京で今夜も。

引越し

11月。

つい数週間前が嘘のような

冷たい空気と、冷たい雨。

 

秋ってどうして、こうも短いんだろう。

セクシーで美しい季節なのに。

 

10月と11月の壁って高い。

10月は秋なのに、11月はもう年末みたいな気持ちになる。

 

今年もあと2か月。思い残したことは?

年末年始は何する、どこいく?

来年はどんな年にする?

 

急に焦り出す気持ち。

私も例外なく、昨夜そわそわとその気持ちを抱えたまま

ベッドに腰かけて飲む、寝酒ワイン。

 

ふと、年末年始はひとりで海外旅行しようかな、と思った。

 

ベトナムに駐在する、某大手商社マン(独身32歳)に連絡してみる。

 

「ねえ、年末年始って帰ってくるの?」

「帰らないよ。どうした?」

「ひとり旅にでも、出ようかなって。ベトナム案もありかな、なんて」

「年越しこっちでできる?こっちの友達とみんなで、隣国の島で年越ししようって話してるんだけど。joinしたら?ベトナム滞在中はウチ泊まればいいから」

 

なんて魅力的…行きたい。すっごい行きたい。

 

あー、こんなテンションで年末ベトナムに飛んで

語学堪能、現地に詳しく、駐在員らしい豪華マンションに住んでいる(予想)彼と3泊5日とか一緒に過ごしちゃったら

絶対好きになっちゃうんだろうな、私のことだから。

 

「すっごい楽しそう。悩んでみる」

それが、昨夜の私の回答。

眠れずに、格安航空券をリサーチしまくる、深夜2時。

 

 

しかし。一夜あけ11月。

今朝、ママとのLINE。

「年末、旅行いこうかと思ってるの。でも年内に引越しもしたいような…」

「引越しが先じゃないのお?何はともあれ、良い年明けにしなさい」

 

…うん、そうだわ。引越しだわ。

一瞬で心決まる。笑

旅行いきたいけど、ときめきたいけど。

住まいは何よりも大事だし。タイミングだし。

 

 

やっぱりいつまでも、ときめきは必要で

「キュンとしそうな予定」を作っては、そこに向けて頑張ってみるんだけど

結局、「キュンとする予定」というのは想像の範囲を超えない話であって。

 

図っても願ってもいないのに、

酸いも甘いも経験してしまった30歳にとって

本当にキュンとするのは

「想定の範囲を超えてくる出来事」でしかない。

 

ベトナム旅行を「キュンとする予定」として過ごすとき

私は2か月間、勝手な期待と妄想でソワソワするんだろう。

そしてその膨らみ切った想像を機内に持ち込んで

降り立った地で突きつけられる現実に

あれ?って勝手に拍子抜けするんだろう。

 

どうせ行くなら「キュンとしに行く」んじゃなく

「会いたくてたまらない」から行きたい。

だからいいや、今年はTokyoで過ごそう。新居でさ。美味しいワイン開けて。

 

私が今、求めているのは

住みよい部屋!!!

 

そして願わくば…

「想定の範囲」をやすやすと超えて

欲しくてたまらないと思わせてくれる男。